アプリ開発から納品まで【業務90%減!Vol.3】
前回までで、新しい業務フローを設計しクライアントと共同で画面レイアウト作成まで話を詰めました。
ここからは導入前と比較し人件費月100万円以上(年間1200万円以上)ものコスト削減に貢献した弊社自慢のシステムの開発過程の裏側をご紹介いたします。
普段クライアント側からは見えない
『アプリ開発から納品までの裏側』を教えて下さい
THE STORY
IT業務をメインとしていない企業様にとって、実際にプロのエンジニアたちが普段どのように開発業務を行なっていくかが気になる人も多いはず。ここでは実際にプロのエンジニア達が具体的にどのようなプロセスで開発業務を推進しているのかをできる限りわかりやすくお伝えしていきます。
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開発業務の進め方はIT企業によっても多少異なるので○○が正解という王道はありません。弊社の場合は必要な機能を洗い出し、実装できるよう画面レイアウトへ落とし込んで行く段階で、
- クライアント要望を満たせるか確認する為
- エンジニアが技術的に実現可能か確認する為
簡単なプロトタイプ(試作品)を制作することも多いです。
実際にプロトタイプ(試作品)作成を進める段階で、どうしても実現するのに技術的難易度があることがわかった場合は、必要な機能と画面レイアウトそのものの見直しを図ります。クライアントからの要望と、技術的に実現可能であること、双方の見通しが立てられたタイミングで本格的な開発業務に入っていきます。
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開発技術選定と開発業務
前述のとおり、機能と画面レイアウトを決める段階で、弊社では基本的に簡単なプロトタイプ(試作品)開発行いますので、その段階でどの開発言語を使うか、どのクラウドサーバーを使うか、データベースを使うか、それらのシステムをどのようなブロック構成で繋ぐか、といったことも含めて事前に技術的な見通しをある程度立てています。
機能と画面レイアウトを確認し、双方の承認が得られたら実際に本格的な開発業務に入ります。開発期間に関しては、開発規模に応じてまちまちですが、いきなり最終盤を納品するというよりは、60〜70%くらいまで完成した段階から少しずつ方向性を認識合わせしたり、予期せぬ動きや不具合がないかクライアント含めて小規模で試用(クローズドβテスト)していきます。
納品後の不具合リスクを最小にする為のβテストと動作検証(デバッグ)
システムの大枠ができたタイミングで実際に少人数でテストユーズしていただくと同時に、外部業者に動作検証(デバッグ)作業を委託します。本番稼働を開始した際には、様々なユーザーが様々な操作を行いますので、それに対してシステムが不具合を起こさぬように外部業者による「様々な操作を想定したテストケース」を数百〜数千パターンテストしていただきます。ここで洗い出された不具合を本番稼働開始前に修正し、一斉開放(サービスローンチ)時にサーバーダウンなどの不具合が出来る限り起きぬよう事前対策を行います。
本番稼働スタート!
一通りの開発と動作検証の工程をパスしたタイミングでいよいよ本番稼働開始となります。新車を買った時に慣らし運転が必要なように、新システムローンチ後は問題なく動き続けるかも含めて慎重に見守りながら、効果確認を行なっていきます。
社内システムの場合、新しい業務フローや納品した新システムの操作そのものに従業員の方々に慣れていただくことも必要なので、通常は2~3ヶ月程度使っていただいた後、効果検証を確認スタートしていただくのが良いでしょう。
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長く使い続けられる愛されるシステムを作れることを願っています
システムは本番稼働してからが本番です。社内システムは、基本的には長く使っていただく前提のシステムとなります。中途半端に導入コストをケチってしまうことで、ちょっとした操作などで従業員の不便(フラストレーション)が大きくなったり、せっかく生産性向上のために導入したのに、導入後の定着やシステムの改修を全く行わないことで、使われない放置されるシステムが出来上がる原因になることもあります。発注者の心の準備が成功の可否を分けるといっても過言ではありません。
利用者の満足度を維持・改善するためには、定期的にアンケートなどで現状を把握し、改善の必要があれば、小さく改善していくと、従業員の満足度はグッとあがり、生産性も高まるので、せっかく作ったシステムと長く良好な関係を築けます。小さな不満を定期的に改修して完成度を高めていくことで、次のより大きなDX(デジタルトランスフォーメーション)の打ち手が見えてくる場合もあります。
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